第23章 期間限定sharing.
皆の様子を眺める。
今まで、この家で皆といる事に拘っていた私が突然こんな事を言ったから、不審がられるんじゃないか不安だったけど。
「当たり前じゃん。一応まだ新婚なのに、いつまでもここで暮らしてるつもり無いよ。」
一番最初に答えたのはみつで。
「そうだね。ここなら、毎日の食事だとか苦労しなくて済むけど、みつを甘えていればいい妹のままにはさせておけないから。
今は良くても、子どもが出来てからも家事はりらにやらせておくなんて、出来ない。」
すぐに、赤葦さんがそれに同意して。
「うちもそうだね。りんさんはそっちと違って、家事全般出来るケド。」
「確かに、家庭を作っていく自覚は無くなりそうね。この家じゃ、りらが居る分、楽が出来るし。家事をしてても、手伝い感抜けないよ。」
月島くんも、りんさんも、怪しむ事なく話を受け入れてくれたから、安心した。
黒尾さんは、夜勤で居ないから意見とか聞けないけど、あの人は独り身だ。
実家にでも帰る事が出来る立場だ。
皆が出ていった後に、流石に二人で暮らすのは嫌だとでも言えば出ていく筈だ。
他の人の了解だけで、この場は構わない。
私の話はこれで終わらせて、その後は皆の話をする声を聞きながら食事を楽しんだ。