第19章 たまには女子だけで
この場に居るのは、質の悪い変態酔っ払い2人と…。
正常な思考を保っているだろう2人。
そして、羞恥心がノミ程しかなくて、何を言ってはいけないのか分からない私。
その後も、会話の内容が変わる事は無く。
「…で、りら。ソノ時も名字で呼んでたの?」
「呼んでた。」
「うわ、萎えちゃいそ。なんか繋がってても他人行儀な感じしない?」
「秋紀だって、名字で呼んでた。萎えられた事はない。」
直接的な言葉さえ言わなきゃ良いだろうと、普通に答えていた。
「まぁ、姉ちゃん達は、それで10年想い合ってたんだから良いんじゃない?
りんさんの方も、やっぱりセッ…「アンタ等姉妹は、羞恥心ってものがないのか!」」
そのままの調子で、呆れた様子だったりんさんにみつが話を振る。
突っ込みだけが返って、答えはない。
そうか、答えないのが普通の反応なのか。
やり取りを眺めて、勉強していたのだけど。
「姉ちゃんだって答えたんだから、答えてくれたっていーじゃん。」
「…そういうアンタはどうなのよ?赤葦と夜の時間をどう過ごしてるか、人前で話せる訳?」
やり返すのも、普通の反応だと思っていいのだろうか。
「え?聞きたいの?私と京治の濃厚な夜の話。」
「いや、やっぱ聞きたくない。赤葦、激しそうだわ。」
「激しいのは、間違いないね。」
「うわぁ…。大変そ…。」
「腰はヤバい事態になるね、毎回。」
考えている内に目の前で話は進んで、私でも聞きたくないような、知り合いの夜事情を聞かされる羽目になった。