• テキストサイズ

【HQ】繋がる縁の円

第19章 たまには女子だけで


まぁ、そんなものできとりちゃんが止まってくれる筈は無く…。

「自分に男がいないから、人の話聞いてんのよ。身近な人間の幸せ話って、聞いてるだけで幸せな気分になるじゃん?
…と、言う訳で。質問続けるよ。」

理由まで付け足して、続行する姿勢を示された。

「彼氏の性格が好きである。はい、挙手で答えてねー。」

新たな質問は、これで。
サッと手を挙げたのは、またしても3人。
今回手を挙げなかったのは、りんさんだ。

「あれ、ツッキーの性格はお嫌い?これから一緒に生活するのに?」

それに突っ込むのは、安定のきとりちゃん。

「あの性格が好きだったら、どんだけドMよ。ホント、憎たらしいんだから。」

真面目な顔をして言われて、思わず納得する。
確かに、月島くんのりんさんの扱いは、誰に対してよりも酷い。

「じゃあ、ツッキーくんの顔だけが好きで結婚すんの?さっきの姉ちゃんの話じゃないけど、人間って劣化するよ?」

みつの質問に、りんさんは黙り込んだ。
このまま沈黙していたら、肯定になってしまうんじゃないだろうか。

「…顔だけじゃないから、それは否定しておくけど…。たまに、何で月島くんなんだろうって、自分でも思うよ。」

なんとか声を発してくれて、安心したのも少しの間だけ。
深い溜め息を吐いたりんさんは、そのまま俯いてしまった。
/ 545ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp