第19章 たまには女子だけで
巻き込まれている周りも、さぞや迷惑だろう。
誰も喋らなくなったのが、いい証拠だ。
「…んー、じゃあ、イエスかノーで答えられる質問するから、イエスの人は挙手してー。」
それでも、きとりちゃんはめげず、進行を始めた。
「彼氏の顔が、好みである。イエスノー、どっち?」
1つ目の質問。
他の人を見回すと、3人とも手を挙げている。
「りらは、彼氏の顔、嫌いなんだ?」
私だけ、他と違う答えを出しているから、突っ込まれた。
「嫌いではない。イケメンとは、思ってないだけ。
一般的なイケメンなら、月島くん。」
「それ言ったら、光太郎もイケメンじゃないからね。でも、私は好きなの。」
話に加わってきたのは、かおるさん。
失礼だけど、確かに木兎さんも、一般的にイケメンとは言い難い気はする。
「でも、木兎さんは、劣化しなさそうです。
秋紀は、経年劣化激しいと思う。」
見た目を主軸にして話すなら、一番劣化しそうなのは秋紀だ。
「髪、細くて柔らかいから禿げそうだし。瞼も、加齢で顔の筋肉落ちたら、もっと下がってくると…。」
「姉ちゃん!言い過ぎ!本人居ないからって、悪口ばっか言ってどうするの?」
正直な感想を述べていたのに、途中で止められてしまった。