第2章 初めて迎える朝
木兎さん達のお陰で再会した木葉さんと、めでたくお付き合いする事になり。
その日の晩には、一線を越えた。
初めて、本当に触れたい人に触れて。
体を繋ぐ行為は、快楽とは関係なく、とても幸せなものなのだと知った。
ただ、疲れもあったのか、事後のピロートークも何もなく、絨毯の上で眠ってしまったのは色気が無いような気がする。
その上、汚したら困ると分かっていたのに使ってしまったソファーの掃除は面倒だ。
翌朝、起きてすぐから冷静にそんな事ばかり考えてしまう私は、恋愛をしている女性として正しいのだろうか。
色々な感覚が、一般的なものから掛け離れている私が考えている事が普通だとは到底思えない。
普通なら、こういう時にどうするんだろうか。
木葉さんが起きるまで、隣に居ても良いのかすら分からない。
答えのない事を考えながら、未だに絨毯に転がっている木葉さんを起こさないように、取り合えず片付けを開始した。