第31章 お見舞い☆政宗
にっこり笑うと、あきらは また朝餉に手を伸ばす。
『政宗の作った料理が美味しいのは、政宗が優しいからだね。』
そう言うとあっという間に食べ終わった。
『はぁ〜美味しかったぁ。生き返った気がするよ。ありがとう、政宗。』
『お前、本当に腹減ってたんだな。凄い食欲…。こんだけ食えりゃ、すぐに良くなるさ。』
またな、と言って政宗が空の器が乗ったお膳を持ち、部屋を出て行った。
…お膳を持って歩きながら、政宗は苦々しい顔をしている。
『…舐められた、って 何処をだ!』
呟きながら、あきらを襲った男を どうやっていたぶろうかと画策中の政宗だった。