第26章 顕如 討伐作戦☆秀吉&家康
はだけた布団をかけ直すと、あきらが むにゃむにゃ寝言を言う。
『うーん、秀吉さん、もう食べられないよ〜。』
俺の夢を見てるのか?食べられないって…。
『残った甘味は明日の分に取っててくださ~い。』
そう言いながらあきらが秀吉の手を握った。
秀吉は ふっ、と笑うと、
『ああ、解った。明日も あさっても食べていいぞ。美味い甘味たくさん用意しとくから、早く良くなれよ、あきら之丞。』
あきらの手を握り返した。
暫く寝顔を見つめていた秀吉だったが、名残惜しそうに立ち上がる。
そして、あきらが起きないように静かに部屋を出て行った。