第57章 愛しい☆武田軍勢
織田軍との戦を終え、上杉・武田の一行は、道すがら野宿をしながら、それぞれの居城への道をひたすらに進んでいた。
信長さま達はもう安土城に着いただろうか?
暮れてゆく空を見上げながら考える。
急にこの時代に飛ばされて右も左も解らなかった…。
あんなにお世話になったのに、結果的に裏切るように飛び出した。
後悔していないといえば嘘になる。
今回は何とか無事 両軍に死者を出さずに戦が終わったが、まだきっと戦は続くだろう。
その時、私は信長さま達と戦う事が出来るだろうか?
ここにいるという事は、結果的にそういう意味だ。
その意味が持つ重さに潰されそうになりながら、必死に紅を操る。
…そういえば紅を黙って連れて来ちゃったな。
『お前も疲れたよね。もう少し一緒に頑張ろうね。』
そう言って、あきらはポンポンと紅の首のあたりをを叩いた。
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この章も各々 武将ごとにルート分岐させていく予定です。
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彼の存在を すっかり忘れてました…。
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