• テキストサイズ

イケメン戦国/偽りの君

第8章 出会い☆家康・三成


『別に頑張らなくてもいいけど?無理して迷惑かけられると困るしね。』

家康って毒舌家だな…とあきらがダメージを受けていると、

『家康さまは お優しいのですね。家康さまのおっしゃる通り、どうぞごゆっくりなさって下さいね。』

と、三成の噛み合わない会話が飛び交う。

盛大に溜息をついた家康が、

『はぁー。三成には何言っても通じないから もういいよ。言っとくけど、俺は あんたと馴れ合う気なんてないから。
それに、何?そのヒョロヒョロの弱そうな体。ちょっとは鍛錬した方がいいんじゃない?』

と、あきらの体をチラッと見やる。

『あきら之丞は子供の頃から体が弱くて寝込みがちだったそうだ。そのせいで、あまり激しい運動も出来ないらしい。
しかし、さすがに細いか。』

秀吉もあきらの体を見る。そんなに見られると恥ずかしいんだけど…。

『そうだ!家康、弓の稽古でもつけてやったらどうだ?』

秀吉さんの問いに

『はぁぁぁぁ?』

と家康が素っ頓狂な声をあげる。

と、三成も、

『それはよろしいですね。弓は力もいりますが、女子でも出来ますし、それであきら之丞さまが元気になられたら私も嬉しいです。』

素で嬉しそうに笑っている三成を もう一度睨んでから家康が答えた。

『解りました。でも手加減しませんから。あんたも そのつもりでね。』

こうして、本人の意思をすっかり無視して、家康に弓を習う事になったあきらだった。

/ 151ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp