第50章 愛しい☆織田軍勢
武田・上杉軍との戦を終え、信長達一行は城へと帰還した。
はぁ…なんとか無事、誰も死なずに戦が終わって良かったぁ…。
筋肉痛なのか精神的疲労なのか、あきらの体はガタガタだった。ひとまず部屋に戻ると、急いで甲冑を脱ぎ捨てる。
『あー、体が軽いー!』
そのまま仰向けに畳の上に寝転がる。
『なんだかんだあったけど、彼には本当の素性も話せたし。』
体が軽いのは甲冑を脱いだせいだけでは無いらしい。
はーっ、と一つ息を吐くと瞼を閉じる。
暫くそうしていたあきらだったが、やおら むくりと起き上がる。
汗や泥で汚れた体が気持ち悪かったのだ。
あきらは着替えの着物を掴むと、部屋を出て湯殿へと向かう。
暫く廊下を歩き湯殿の前まで来るとキョロキョロと右に左に視線を送り、誰もいない事を確かめる。
あきらが湯殿に入る時の癖になっていた。
女である事を隠している立場上、誰かとかち合うのは まずいからである。
他の武将達にも ゆくゆくは話さないとな…。
そう思いながら湯殿の扉に手を掛けた。
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