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イケメン戦国/偽りの君

第44章 あなたの為なら☆信長


【織田信長は、本能寺で明智光秀の謀反により命を落としかけたが 、かろうじて生き延びた。

その後も諸国を制圧し、天下統一への道を歩む。

しかし、上杉・武田軍との戦いにおいて傷を負い、それが元で翌年 不遇の死を遂げた。】

『そんなっ!』

あの信長さまが戦で傷を負う?それも、この戦いで!?

『うん、信じられないよね。織田信長は戦術に長けてる。おまけに今回の戦は、兵の数でも信長の軍が上回ってる。
…なんで傷を負ったのかが書いてあるから、先を読んでみて。』

佐助に即され続きを読む。

【織田信長には、血の繋がりは無いが大層可愛いがっている弟(あきら之丞)がおり、

その弟を庇って傷を負ったのではないかと言われている。

その後の弟の消息は不明である。】


『弟って…私!?』

信長さまは、まだそんなこと…。

『それじゃ、私が戦に参加しなければ…。』

佐助が ふるふると首を振った。

『いや、ここにいる時点で参加してるってことになる。』

あぁ…。でも、私は…。

『でも私は、やっぱりここに残りたい。弟としてでも信長さまの側にいたいの…。』

今の素直な気持ちを吐き出す。

『うん、あきらさんは そう言うんじゃないかと思った。
俺も側にいたい人が出来たから解る。』

頷きながら佐助が同意した。
佐助くんも?あぁ、謙信さま達のことだよね。

『あきらさん、前に俺が渡した物ちゃんと持って来てる?』

『あ、うん。』

あきらが懐から革袋を取り出す。
以前、お見舞いに来てくれた時に佐助がくれた物だ。

〜〜〜

『あと、これは また戦がある時に持って行って欲しい。
俺 特製の煙玉と閃光弾、それからマキビシだ。
煙玉は投げつけると50m四方に煙が広がる。閃光弾は もう少し範囲が狭くなるけど目眩しが出来る。マキビシは読んで字のごとく、だね。』

〜〜〜

『うん、良かった。きっと役に立つはずだよ。
必ず生き残って笑顔で また会おう。俺も そろそろ戻るよ。それじゃ。』

佐助が煙のように消えた。
あきらも、何事も無かったように陣に戻る。

あ、信長さま…。
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