第1章 クリスマスはアナタと・・・プロローグ
佐「三成さんだと、きっと図書館にても籠ってしまって出てこないような気がしますね。」
家「図書館?」
佐「要は、ここでいう所の書物庫ですね、それも莫大な数です、大きい図書館ならこの安土城の書物庫の何十倍もあるでしょぅ。」
光「ほう・・・、もちろん兵法書などもあるのだろう?」
佐「当然です。それどころか皆さんの個人の歴史書があると思います。ただ、今の段階でこのような事をしているので、歴史がどのように改変されて居るのかはいささか不安ですが。」
玄「その、綺麗な女子の書物はないのか?」
佐「ええと、図書館にはエロ本・・・いや、春画はないですが、本屋には現代の女子のあられもない姿の本がフルカラーで売っていますが。」
玄「ほぅ・・・」
そう言うと信玄はにやりとほくそ笑んだ。
家「ちょっとそんなものどうでもいいんじゃない?要は、麗亞と現代に行くことに意義があるんだから、そんなもの見てたらきっと彼女に怒られると思うよ。」
佐「あと、大事な事が一つあります。このサンタクロースイベントのみ彼女に話してあります。その後のワームホールの件についてはサプライズという事で・・・」
三「さぷらいずとは?」
幸「要は、内緒にしていて、驚かせて喜ばせるってことか?」
佐「そうですね、そういう事です。それに誰と行くのかもまだ最終的にはギリギリまで分かりませんからね。」
そこにバタバタバタと走る音と共に襖が勢いよく開かれる。
「みんな! 来てくれたんですね!」
頬を上気させて軽く息を上げた麗亞が部屋に入ってくる
信玄「おお、我が姫よ、久しぶりだね、相変わらず麗しいな君は。」
「信玄様お久しぶりです、相変わらずグイグイときますね。」
謙「麗亞よ久しいの・・・さあ、こちらに来い。」
手を伸ばして手招きをする謙信を家康はぎろりと睨みつけ
家「敵の本拠地に来て、そのくつろぎ具合は何なんですか?」
秀「こら、麗亞!廊下は走ってはいけないとあれ程言ったのに、転んで怪我をしたらどうするんだ?」
秀吉が、立ち上がり麗亞の頭をそっとたしなめるように、でも優しく撫でる。