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【刀剣乱舞】銘々取りゝ 我等は刀よ

第3章 この本丸には嘗て鬼が居た


「では、取り急ぎ業者に連絡を入れておきます。本来ならば 審神者が申請書に改築理由と直筆のサインを入れて政府に提出し、改築するにあたる十分な理由があるかどうか審査されて、許可が降りるまで待たなければならないのですが…」
「うっげメンドクサッ」
ツラツラと述べられた手続きに思わず顔を歪め舌を出す。金と労力が絡んでくるので仕方が無い話なのだが。そもそも部分改築のみに限るが、無料で請け負ってくれるだけでも有り難い話だ。

「でもさぁ本来ならばってことは〜…」
「はい。今回だけは特別に私目から申請しておきます。風呂場の写真を添付して郵送しておきますので、上の方々も納得して頂けるかと」
「やっぱそうしてくれんだぁ〜!やったね主っ!」
「さすがこんのすけ…ありがたや」
「フフフ。しかしお代に美味しい油揚げ10個頂きますぞ」
「謹んで献上致します」
厳粛な面持ちで合掌する。神様仏様こんのすけ様じゃ。本当ありがてぇ。書類物や手続きが苦手な私には嬉しい心遣いなのだ。


それから私と清光は、工事の騒音対策として防音シートを風呂場の外回りへと設置していく。これで他の刀剣男士達の妨げとなることも、怒りを買う事もないだろう。


まぁ騒音だけですがね!私自身への恨み怒りは防げないですがね!誰か私の周りに戸を立てて!

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