第4章 本当の顔
『あの......』
「ん?どうしたの...?」
『えと...』
木「奈々どうした~?
早く行かねぇと授業遅れるぞー?」
『立てません...』
そう、京治さんの頭が乗っていたからか
足が痺れてしまった。
「あ、...ごめん、重かったよね
ほら、掴まって」
手を差し伸べてくれている
『んぬっ!...ぅ...無理です...』
その手に掴まってはみたが
足を動かすともぞもぞとした感覚が走る
「どうしようか...
あ、じゃあ...よしっ。」
俯いていると急に
体が浮いた
しばらくして理解する
お姫様抱っこをされている事に...
『赤葦さっ、重い!重いですよ!!』
暴れてみるが
足が動かないため
対した抵抗にならない
「赤葦さん?
それと、暴れないでくれる?落ちたいの?」
『うっ...京治さん...』
「うん、じゃあ行こうか。」
そう言って京治さんは校舎の方へ歩き出した
木「待って!俺のこと忘れんなって!!
なんで俺が荷物持ち!?
ねえ!ちょっとーーー!」