第4章 本当の顔
赤葦Side
あれか何分位経ったのだろう
2,3分?
さっきから体が揺さぶられている感覚がする
もしかして奈々?
そうだとしたら
なんて幸せなんだろう
いつか結婚したら
毎朝この幸せが味わえるのか...
ゆっくり目を開けると__
「あかーし~授業始まるぞー!」
目に前に木兎さんの顔.......
おかげでスッキリ目が覚めました。
ハァ...残念極まりない
『おはようございます、よく寝れました?』
奈々の顔が視界に入る
「ごめんね、寝ちゃって。」
必死に真顔を取り繕う
『いえ、気持ちよさそうに寝てましたね』
結婚したらこんな日々が続くのかなーとか
柄にもなく考えてみる
「奈々の膝枕気持ちよかったよ。」
『そう、ですか?......またいつでもどうぞ』
いつでも?期待するじゃん...
「うん、よろしくね」
木「なーなー、そろそろ教室行こうぜー!」
寝起きのせいか
この人の存在を忘れていた。
「そうですね、行きましょうか」
『あの......』