第4章 本当の顔
昼休み
購買に行こうと思って
階段を下りていると
聞こえてきたあの声
思わず陰に隠れてしまう
「あの、...何なんすか。
こんなとこに呼び出して」
呼び出し?もしかして告白っ!?
すごい綺麗な人だな...スタイル良いし...
京治さんより年上...?
「だって最近構ってくれないでしょう?
それに...なんで朝無視したの?」
「今は部活に集中したいので...すいません。」
「そっかぁ...てっきりカノジョでも
できちゃったのかと思った」
「......」
「あれ?図星...?
へぇ...悲しいなぁ」
「いえ、違いますけど。」
「けど?けど何?」
「...すいません」
「答えになってないんだけど...まあいいや」
「......」
「またね、ケイジ」
呼び捨て!?どんな関係なんだろう...
いや、私が気にすることじゃないし...
でも...京治さん、なんか辛そうな顔。