第4章 本当の顔

『おはようございまーす...？』

ってあれ...だれもいない？

「あぁ、他の人はまだ来ないよ？
　早めに呼んだのは自主練に付き合ってもらうため」

『自主練...ですか？』

「そう、まあ俺の頭上に軽く投げるだけなんだけどね」

『ほう...了解です』

「奈々が居れば、
　きつい自主練も楽しくなるかなーと
　...思って...さ」

自分で言っておきながら
みるみるうちに赤くなっていく京治さん...

『なんか...可愛いですね』

「男に可愛いとかダメ」

『京治さんは可愛いんですよ』

「...特別みたいですげぇ嬉しい
　ありがとう。でも、奈々のほうが何百倍も可愛いから」

そう言って体育倉庫に行ってしまった