第4章 本当の顔
ん~...眠い。
入部したからには完璧に仕事こなしてやる...
ってことで朝練行こう。
ただいまの時刻は朝5時、
6時までに体育館前集合だったよな。
昨日のこと考えると死ぬ程恥ずかしい...
合わせる顔がないよ!っもう!
そんなことを考えながら校門を潜って
バレー部の体育館へ向かっている途中
急に後ろから衝撃が
「ヘイヘイへーイ!おっはよー奈々!!」
『グェ...おはようございます木兎先輩...』
「おぁ?!すまん!痛かったか!?」
『いえ、大丈夫ですよ。ビックリしただけなので』
「そうか!それならよかった!!
んじゃ、早く来いよ~!」
なんか...お兄ちゃんみたいだなぁ...
もうあんなとこまで行ってる...足速っ?!
「おはよう奈々。昨日はよく寝れた?」
『あ、お...おはようございます。』
ビックリしたぁ...木兎先輩よりビックリしたかも...
「あ、ごめん驚かせちゃった?」
『はい、静かに来ないでくださいよ...』
「ふふ...ビビリなの?」
『違います!』
「そんな怒らないの、行こ」
腕を掴まれて体育館へ
なんか少女漫画的だな、これ。
小っ恥ずかしいというか...うん。