第2章 俺の女
男子バスケ部のマネージャーになってから、早二週間が経ちました。また、バスケに関わる事になるなんて思ってもいなかった。中学二年生まで女子バスケ部に所属していた私。三年生に上がると同時に退部して、バスケとはそれっきりだったけど、久しぶりに生で見るバスケはやっぱり楽しかった。嗚呼、私まだバスケ好きなんだなあ。なんて事を思いながら、練習に勤しむ皆を見る。うち、インターハイ準優勝する位だし、選手一人ひとりのレベルが高い。その中でも青峰くんは群を抜いて上手いと思った。流石キセキの世代と言われるだけの事はある。ていうか、噂によると青峰くんって練習しないんじゃなかったっけ?ロードワークこそは手を抜いたり、来なかったりするけど、毎日真面目に部活来てるし、これはやっぱりウインターカップの初戦敗退な効いてるのだろうか。まあ、そんな事はどうでもいい。やっぱり青峰くん怖いし。極力関わりたくない。
「お疲れ様でした!」
練習を終え、帰り道。真っ暗な道を一人で帰る。書道部にいた時はこんなに遅くまで部活なかったから、真っ暗な道を帰るのは何だかまだ慣れなかった。寒いし、少しでも早く家に帰り着きたい一心で、近道の為公園を突っ切って帰ろうと、公園に入った。