第4章 初デート
そして青峰くんと向かったのは本屋さん。青峰くんはそのまま写真集の並ぶコーナーへと向かった。あ、やっぱりこないだの写真集弁償させられるんだ。
「おーあったあった。」
「それ、私がダメにしたやつと違わない?」
「あれはもういい。マイちゃんの新しい写真集今日発売だったからな。新しい方買うに決まってんだろ。」
あの時は写真集をダメにしてしまった恐怖心でマイちゃんとやらをよく見て無かったけど、表紙で笑うマイちゃんは可愛らしくて、巨乳で、スタイル抜群。青峰くんはこんな人がタイプなのか。
「お前もこういう格好してみろよ。」
「いや、無理!絶対無理!」
青峰くんが指さした写真集の表紙のマイちゃんはそれはもう際どい水着。少しでも水着がズレようものなら大事な部分が見えてしまう。そんな水着。しかも無地の白。ハードルが高いとかそういうレベルの話じゃない。
「…こういうのは私なんかよりさつきちゃんが着た方が似合うと思うよ。」
さつきちゃんはマイちゃんに引けを取らない美少女で、胸も大きいし、スタイルもいい。無地の白い水着だって難なく着こなしてしまいそうだ。
「さつきがこんな格好したって面白くねえだろうが。」
そりゃあさつきちゃんが着たら似合うだろうし面白くはないだろう。でもそれはつまり私が着たら面白いって意味。そんなこったろうと思ったけどね!
「それレジに持って行くのは恥ずかしいから、はい。」
そう言ってお財布からお金を取り出し青峰くんに渡そうとするが、いらないと断られてしまった。
「弁償させる為に連れてきたんじゃないの?」
「ちげーよ。デートつったろ。」
そのままマイちゃんの写真集を持ってレジに向かった青峰くん。戻ってくるなり再び私の肩を抱いた。
「次行くぞ。」
「…もう帰りたい。」
「あ?なんか言ったか?」
「ナンデモアリマセン。」