第1章 約束 × 九条天 七瀬陸
「き、きすって…こんな感じなんだね…。」
顔を真っ赤にする陸ちゃん。
「もう1回、する?」
「え?!してもいいの?」
「いいよ。何回でも。」
その日、数えきれないほど陸ちゃんと唇を交わした。
その日を境に、堰を切ったように、天はテレビに出続けた。
そして、私と陸ちゃんの関係も進んでいった。
「陸ちゃん、私、最低でごめんね。」
「海ちゃんは、最低なんかじゃないよ。世界で一番、素敵な女の子なんだから。」
陸ちゃんは、いつも、いつも、私を受け入れてくれた。
その優しさは、私の心の支えになった。