第6章 誰もが必死
晋助サイド
家がそれなりの金持ちだった。
そんな家に生まれたから頭のいい寺子屋に入れられて、言われたことをやるだけの…つまらない人生。
そう思った
『やりたくねぇ』そう思ったらサボってた。
サボることが唯一の自由。
剣術には少しでてた。
勝つことは少し好きだったから。
ある日サボってると、前の試合で負けた奴が数人で押し寄せてきた。1人でも相手できると考えていたところに…刀が上から飛んできた。
銀髪の、俺と変わらない位の奴が投げた。
刀、俺も触ったことねぇし…簡単に触らせてもらえるわけでもねぇ。
銀髪もサボってたのか、長髪の男にゲンコツされて連れて行かれた。
こん時、銀髪に勝ってみたい。
そう思った、
銀髪のいる寺子屋に行って何回も勝負を挑んだ。
負け続け、傷を負って帰るたびに親には叱られ…でも《もう銀髪の所には行かない》その選択は出なかった。
何日か負け続けて、ようやく勝てた。
勝った時には周りの奴らに囲まれてた。
今まで俺が過ごしてきたところと違う…あったけぇ…
俺は家を出て、先生と一緒に行動した
いつの日か2人追加された。
男とは普通に話せた。
女となんて話したことない…なにを話せばいいのかわからなくて無言が多かった
けど着物を着せているときに、話してこいつもこいつで面白いやつだと思った。
…こいつは守らなきゃいけねぇ。
なぜかそう思った。
小さい…こいつを守るためにも、強くなんねぇといけねぇ。
銀時に負けてる場合じゃねぇ。