第6章 誰もが必死
サイド
「…ぉぉお!」
バシッ!
「おりゃぁあ!」
バンッ!
…いつの間に寝てたんだろ。
重たい瞼をあげると…そこには銀時と晋助がバシバシ闘ってる
「すごい」
一言出すのがやっとだった。
普段だらだらして情けない、頼りない銀時が…赤い目をギラギラさせて光ってる
いつも大人っぽい晋助が、声をあげて銀時に立ち向かってる
こんな2人を見るのは初めてで、目が離せなくなる
今日…ついてきてよかった。
銀時「うぉぉおお!」
銀時が大きな声をあげて晋助のお腹に刺した。
小太郎「3本目!…銀時の勝ち!」
銀時「あっれぇ?やっぱあん時勝ったのはまぐれかねぇ??高杉くんよぉ」
晋助「余裕こいてられんのも今のうちだぞ」
銀時「あぁー怖い怖い…ま、俺が勝つけど?」
小太郎「もう直ぐ昼だ。
お昼にしよう…も呼ぶか」
銀時「どわっ?!」
晋助「うっ!?」
小太郎「うおっ!」
私は走って3人の元に行き抱きついた
力いっぱい。強く
銀時「どーした?」
「すごかった。」
晋助「見てたのか?」
「うん…いつもはダラダラしてて、情けなくて、頼りない銀時が…銀時の目がギラギラ輝いてた。
晋助は大人っぽいのに声を出して立ち向かっててた…いつもの晋助と全然違った。
小太郎は審判してるときに、顔が真剣だった…いつもの顔よりキリッってしてた。
みんな、みんなかっこよかった!」
銀時「嬉しいこと言ってくれるじゃねぇの」
晋助「負けたけどな…」
小太郎「審判してただけだが。」
3人はそれぞれ一言言うと私の頭をクシャクシャに撫で回した。
「でも、かっこよかった!」
晋助も銀時も小太郎も…すごかった!