第5章 新しい血
サイド
小太郎「まったく…男2人揃って情けない」
小太郎は私の隣でつぶやく
「…行かないの?」
小太郎「が心配だからいい」
「じゃあ…私も捕まえてくる」
小太郎「ダメだ」
「いくもん…いつまでたっても朝ごはん…食べられないよ?」
小太郎はだめっていったけどいくもん。
「私もとる!」
川まで走りながら言うと
銀時「ダメだ!待ってろ!」
晋助「大人しくしとけ!」
「とるったらとるもん!」
私は川に入って銀時と晋助の背中を押した
銀時「おい!」
んんー。
どーやって1人で取ろう。
…あ!
羽だ!羽を広げて下からすくい上げれば…いけるかな?
お父さんに教えてもらったように…
バサッ!
出た!…前よりなんか大きくなってる。
ビリッ
…ビリッ?なんだろう。
羽の音とは別に音がしたけど気にせずに川から出て川を後ろに銀時たちの方を見るとその場に座り羽を川につけ下からすくい上げる
すくい上げると川の方を向き直し羽を広げる
地面に落ちる
バザーッ
ピチャピチャ
水とともに跳ねているものが見つかる
振り返ると魚がピチャピチャ跳ねている
銀時「おぉー!すげぇー!」
晋助「おぉ。」
小太郎「流石だな!」
「えへへっ!」
よかった。これで朝ごはんたべれるね!
羽をしまうと背中がスースーする
後ろまで首が回らないのでくるくる回ってると銀時が私の背中を見た
銀時「あーあ…破けてらぁ、羽出したからか?」
…思い出した。
お兄ちゃんと飛んだ時にも破けたから塾の時に松陽先生が小さいのをくれたんだった。
私の着物…これしかないのに。
銀時「これつけとけ」
そう言うと銀時は銀時がかぶっていた麦わら帽子を私の首にかけてくれた。
銀時でも少し大きかった麦わら帽子はわたしにはとっても大きいもので破けた両肩を隠すのにはちょうどよかった
「ありがと」
銀時「魚とってくれたしな。帰ったら俺の着物貸してやる…あったらだけど…」
晋助「帰るぞ」
晋助たちは魚をカゴに入れて帰る準備をしていた。
帰りはなにも持っていない銀時と手を繋いで帰った