• テキストサイズ

一人ぼっちとかやっていけません……

第1章 どきどきわくわく 高校新生活?!


言うべきか言わざるべきか。うだうだ悩んでいた私のもとに電話がかかってきた。
「もしもし。鷹見原学園の東(あずま)と申します。平藤さんでしょうか。」
「は、はいっ!」
鷹見原学園、という単語を聞いてつい声が裏返った。
「本日、お時間は頂けませんか。」
「え……?」
「入学証書の件で、少しお話がございます。もし、お時間を頂けるようで有れば、指定の時間に迎えを向かわせますが、如何でしょうか。」
「今日、ですか……?」
「はい。ただ、ご都合が悪いようでしたら日を改めます。入学前に平藤さんと保護者の方を交え、お話をさせていただきたいのです。」
「多分、大丈夫だと思います……。すみません、母に確認してきてもいいですか?」
「はい。」
私は保留のボタンを押して受話器を置いた。
「お母さん、鷹見原の人が入学に関して話が有るらしいんだけど、今日暇?」
「一日中空いてるわよぉ。……なぁに、まさか燈弥悪いことしたの?入学取り消し?!」

まず、鷹見原って男子校だから。

その言葉を飲み込んで曖昧に返すと、私は受話器を持ち上げた。
「あの、今日中ならいつでも大丈夫です。」
「かしこまりました。それでは、今からご自宅に参ります。」
そう言って東さんは電話を切った。
/ 14ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp