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一人ぼっちとかやっていけません……

第1章 どきどきわくわく 高校新生活?!


「ねぇ、お母さん! これどいうこと?!」
私は今日届いた封筒を手に母親に詰め寄った。
「何って……その高校の入学が認められた証拠じゃない。良かったわねぇ。」
のほほんと言う母に絶句した。確かに私は高校受験に落ちて、行く先が無く高校浪人決定だった。そこに舞い込んだ入学証書なんてまるで神様からの贈り物だ。でもそれは、それが普通の高校であればの話。
その封筒のお送り主は私立鷹見原(たかみはら)学園。この辺りで有名なお金持ち男子校だ。けれど、私は女で、鷹見原が共学になったなんて聞いたことがない。それに、鷹見原に通えるだけのお金なんて家には無い。

じゃあなんで私の入学が認められたんだろう。電話を掛けて聞いてみようかな。て言うか、私、鷹見原に入学書類送ったかなぁ?

そんなことを考えていた私にお母さんが言った。
「私が入学書類出しておいたわよ」
「な、なんで勝手に?!」
「どうせ行くとこ無かったんだから良いじゃない。」

うっ……返す言葉も有りません……。
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