第3章 いよいよ開始! 男装生活~日常~
体育が終わって僕は生徒会長室へ急いでいた。そしてようやくたどり着き、ドアノブを回す。
ガチャリ。
ん?と一人で首を捻った。もう一度回す。
ガチャリ。
やはり開かない。
そうだ、鍵……! 僕は掛けずに出たから、あの後、東さんが来たのかな。にしても、どうしよう……こういう時、どうしたら良いのかな……。
うーん、うーん、と悩んでいたがふと思い付いた。
そうだ、英介の部屋使わせてもらおう! もしかしてこのために二部屋書いてくれたのかな、さすが東さん……!
問題を解決する糸口が見えた僕は少し浮き足だって生徒会役員室に向かった。のだが。
ガチャリ。
ここでも手に返ってきたのは同じ感覚。つまり、ここも鍵が閉まっている。
ど、どうしよう……?! 鍵は英介が持ってるんだっけ? じゃあ借りに行く? でもみんな着替えてるだろうしそこで違うところに行ったら怪しまれるよね……!? うわぁ、どうしよう……!
一瞬にして叩き落とされた気分だった。どうしよう、どうしよう、とただそれだけが脳内を巡る。二人のどちらかが来るのを待とうかと思ったがそれでは授業に遅れる可能性が高くなる。トイレで着替えるという手もあるが……それは最終手段だ。じゃあ人気の無さそうな所を探すか? でももし見られたら? 沢山の考えが浮かんでは消えていった。
このままじゃ駄目だ、誰もいなさそうな場所を探そう。
そう決意して立ち上がった僕は取り敢えず、人が少ないであろう特別教室棟を探して回ることにした。