第1章 自称優男は大体外道
2人が入ってきたのを見て隊士達はゲッ、とまさに効果音が出そうな程驚いた顔をして、勢い良く椅子から立って敬礼した。
「おいテメーら、ちゃんとこいつの尋問出来てんのか?さっきから楽しそうな話し声しか聞こえねーぞ。」
「本当に楽しそうでしたぜィ。俺の悪口とか悪口とか悪口とかで。」
「沖田隊長だけではなく副長の悪口も言ってました!」
隊士さんは自分の言ったことに気づいて、しまった、って顔をする。
バカか、正直なのか、バカ正直なのか。
すると、土方さんはどこからかバズーカを取り出し隊士達に向かって撃つ。
「結局悪口しか言ってねーじゃねェか。お前ら後でちょっと話があるから廊下こい。」
バズーカの砲撃でしばらく煙たかったけどしばらくしたら、髪ももじゃもじゃでまさに漫画のような状態の隊士達が現れた。
「でも、ちゃんと仕事はしましたよ。彼女の名前は佐藤ちか。昨日までは煉獄関に住んでいたらしいです。
好きな食べ物はイチゴなど甘い物。脂っこいものも大好物。
好きなタイプは優しい人。身長は高めが良くて、趣味は――――――――――」
「お前ら雑談しかしてねェのかよォォォ!!!」
隊士達に土方さんが飛び蹴りをする。
バズーカ、飛び蹴りの度重なる攻撃で隊士達は床でピクピクしている。
「もういい。こっからは俺がやる。おい総悟、こいつらどっかにやっとけ。」
「めんどくせェ...。こいつらと一緒に土方さんも死んでくれねェかな。」
「上等だ総悟コラァ!」
そう言って土方さんは額に青筋を浮かばせて、沖田さんの胸ぐらを掴む。