第1章 自称優男は大体外道
「まあまあ、遠慮せず食べなさいよ。」
ここはファミレス。横には銀さん。目の前には多分、真選組の鬼の副長と呼ばれてる、土方十四郎、その隣には沖田さんが座っている。
「...何コレ?」
「旦那、荒彩、すまねェ。全部バレちゃいやした。」
「イヤイヤ、そうじゃなくて。何コレ?マヨネーズにうらみでもあんの?」
「カツ丼土方スペシャルだ。」
テーブルの上には4つのカツ丼の上にマヨネーズ、ていうかマヨネーズしか見えないものが置かれてる。
「こんなスペシャル誰も必要としてねーんだよ。
オイ姉ちゃん、チョコレートパフェ一つ!」
「私はストロベリーパフェお願いします。」
銀さんに便乗してパフェを頼む。
店員の女性は苦笑いしながら頷いた。
「お前らは一生糖分とってろ。どうだ総悟、ウメーだろ?」
「スゲーや土方さん。カツ丼を犬のエサに昇華できるとは。」
沖田さんは口にカツ丼土方スペシャルを含みながら悪態をつく。
「...何だコレ?奢ってやったのにこの敗北感...。
...まあ、本筋の話をしよう。」
土方さんがタバコを灰皿に擦り付ける。
「...テメーら、総悟にいろいろ吹き込まれたそうだが、アレ、全部忘れてくれ。」
ん???いやいや、ちょっと困る
「んだオイ、都合のいい話だな。
その感じじゃテメーもあそこで何が行われてるのか知ってんじゃねーの?
大層な役人さんだよ。目の前で犯罪がおきてるってのにしらんぷりたァ。」
銀さんは鼻をほじって出てきた鼻くそを土方スペシャルに飛ばす。汚い。