第2章 出逢いと決意
(いただきまーす!!)
(ゆっくり食べるのよ。)
いつもの食卓の風景。
あれは…
私が8歳のときの光景?
(ねぇ、ミユ。ミユは将来何になりたいの?)
(将来?うーん…そうだなぁ…。お花屋さんかな!花綺麗だし。)
(あら、素敵ね!)
(でもでも!他にも色々あるよ。皆を救えるお医者さんとか、あとはー…。)
(お前は好奇心旺盛だな。良いことだ!夢はでっかくもてよ。)
(うん!!)
何でこんな夢見るんだろ…。
もう、思い出したくもないのに…。
(だがな、ミユ。これだけば言っておく。お前が将来どんな夢をもって、どんなことをしようと、お前は自分の信じた道をいけよ。)
(自分の信じた道…?)
(そうね。あなたがどんな道を進むにしても、私達はずっとあなたのことを応援してるから。)
(…うん!ありがと、お父さん、お母さん。)
辺りが眩しくなり私は目を覚ました。
(…今の夢…。…いつの間にか寝てたんだ…。)
自分の信じた道…
これから何をすべきか…。
昨日のことが思い出される。
(…おい、ガキ。…無事か!?)
私の命を救ってくれた人。
あの人がいなければ今、私はこの場にいなかった。
自由の象徴…自由の翼。
巨人のいない自由な世界…
人類を守れる強い力…
そして…。
私の命を救ってくれたあの人のような存在になりたい。
だから私は…
(調査兵団になろう…!!)