第8章 適任と責任
私は突然のことに同様を隠せずにいた。
「…私が…あの二人を止めに入る…ですか…?」
「そうだ。」
「…私に出来るでしょうか…。」
「出来る出来ないの問題じゃない…。お前自身の問題だ。」
「私自身の問題…。」
先程までの言葉を思い出す。
(今何をすべきか…自分は何が出来るか…)
そして…一つの答えが出た。
私は…試されているのだと…。
「…分かりました。穏便に止めて見せます!」
「…面白い。」
私は覚悟を決め、口論の中心に向かった。
先程よりさらに激しさを増しているように思え緊張が走る。
「あ、あの…!!」
口論に割ってはいると、二人の注意はこちらに向いた。
「あぁ!?なんだお前は!?お前…新兵か?新兵が口出しすんじゃねぇ!!」
「お、おい!こいつの顔…確かリヴァイ兵長の…。」
「!!」
私の顔を見るなり明らかに動揺していた。
しかし、それも一瞬のことだった。
「専属精鋭様が俺達に何の用ですか?」
わざと挑発的な言い方だったが、それがかえって私を冷静にしてくれた。
「…お二人の口論を止めに来ました。原因は何なんですか?」
「知った風な口聞きやがって…!新兵が生意気なんだよ!!」
ドンッー
「!!」
突然身体を押されたことで…
私はバランスを崩し、地面に倒れた。
(!!……。)