第7章 理由と葛藤
私は後退りし、自然と距離を置こうとしていた。
「ほぉ…俺の命令が聞けないか…。」
「命令!?…ですか…。で、でも、命令はおかしいですよ!!冷静になって下さい!!」
「…俺はいつでも冷静だ。」
私とリヴァイ兵長の距離は縮まり、壁際に追いやられる。
リヴァイ兵長の左手は、私を拘束するかの様に壁につかれ逃げ場はなかった。
その状況下で…私の心臓の鼓動は早くなっていく。
それが恐怖心からなのか…
また別の物なのか…
このときの私にはまだ分からなかった…。
(お前が原因だろっ!!)
(違う!!お前だ!!)
((!!))
(…何の騒ぎだ…?)