第7章 理由と葛藤
「ハァ…ハァ…なんとか間に合った…良かったぁ…。」
時刻は明朝…まだ夜の明ける前。
私は上がった息を整えドアの横で待機する。
しばらくするとドアを開ける音がした。
「リヴァイ兵長、おはようございます。」
「…あぁ…。」
敬礼をし、リヴァイ兵長に挨拶をする。
「…兵長、今日の予定は…会議と…訓練の指導…です。あっ!あとハンジ分隊長が話したいことがあるから、全部片付いたら私のとこに来てって言ってました。」
「はぁ…朝から気分の乗らねぇ話だな…。」
「そんな事言わずに…。」
溜め息をつき歩いて行くリヴァイ兵長を小走りで追いかける。
私がリヴァイ兵長の専属精鋭になって半月が経とうとしていた。
最初は試行錯誤の繰り返しだったが、日常業務はほとんど支障なく行えていた。
(…少しづつだけど仕事の流れが分かってきた気がする…。でも、まだまだだから兵長に呆れられないように頑張らないと!!)
決意を胸に気合いが入る。だが反面、疑問に思うこともあり私は不安を抱いていた…。
(……。)
(表情がコロコロ変わる奴だな…。)
(!!へ、兵長!?見てたんですか!?)