第6章 専属と配属
「リヴァイの専属精鋭の役割は、主にリヴァイのサポートだ。リヴァイの指示に従い、任務に当たってくれ。」
エルヴィン団長の話は続いていく。
「そこで、リヴァイの専属精鋭だが…」
固唾をのみ、エルヴィン団長の言葉を待つ。
「…ミユ・アトカーシャ…君に決定した。」
(!!!!)
エルヴィン団長の予想外の言葉に、私は絶句した。
「ミユ・アトカーシャ、前に出てくれ。」
(…私が…!?リヴァイ兵長の専属精鋭…?…嘘でしょ!?)
「おい、ミユ!!団長に呼ばれてるんだから返事くらいしろよ!!」
「は、はいっ!!」
ジョージの言葉に我にかえる。
「ミユ・アトカーシャ、早くこちらに来てくれ。」
エルヴィン団長の言葉に私は混乱しながらもそれに従う。
「納得出来ません!!」
ある一人の団員の一言で静寂が破られた。
「そうです!!何故よりにもよって新兵なんですか!?他にも精鋭ならいくらでもいます!!」
「理由を教えてください!!」
それを合図かのように他の団員からの疑問符が飛び交う。
「…最もな疑問だ。その理由は…」
「…エルヴィン、俺が説明する。」
それまで見ていたリヴァイ兵長が口を開いた。
(…夢…じゃないよね…。私がリヴァイ兵長の…?)