第6章 専属と配属

「リヴァイはさぁ…感情を表に出さないんだよね。だから誤解されやすいけど…。まぁツンデレかな？」
「ツンデレ…ですか。」

ハンジ分隊長は私を気にかけてフォローをしてくれていた。

「あんまりピンと来ない感じだね…。！！じゃあリヴァイ心理テストしてみる！？」
「リヴァイ心理テスト！？何ですかその怪しい感じ…。」
「まぁあまぁ。イエスかノーで答えてね。じゃあいくよ！」
ハンジ分隊長は私の返答聞かず話を勧めていく。

「問い１、リヴァイとよく目が合う？」
「…イエス」
「問い２、リヴァイと何かしら出会うことが多い？」
「…イエスかな…」
「問い３、リヴァイは優しい？」
「もちろん、イエス！」
「じゃあ最後の質問。二人の時と、大勢でいるときと態度が違うと思う？」
「……イエス…。」

「うーん…ここまでイエスだとリヴァイは君の事、何だかんだで気にしてると思うんだけどなぁ。」
「そうですか…。」


「まぁ難しいと思うけど…でもリヴァイのこと信じてあげたら？」
「信じる…ですか…？」
「うん、人を信じるのは難しいし勇気のいることだけど…きっとリヴァイはミユにとって必要な存在だし、リヴァイにとってもミユは必要な存在だと私は思う。」

(必要な存在…リヴァイ兵長を信じる…)

私は今までのことを思い出す…

初めて会ったとき…
再会したとき…
落ち込んでいたとき…

いつも近くにいてくれたのは…リヴァイ兵長だった。
そして…
あの手の温もりと優しさ…

あれは、嘘なんかじゃなかったことを…。

「…ハンジ分隊長、ありがとうございます！私、色々なこと考え過ぎでした。」
「おっ、元気出たね。」
「はいっ！私はどんな事があってもリヴァイ兵長を信じます。この先ずっと…何があっても…。」
「そっか。答えが出て良かったよ。じゃあそろそろ行こうか。」
「はいっ！」


私とハンジ分隊長は解散式が行われた広場に向かった。














(早く行かないとエルヴィンに怒られるよ…怒るとカツラ飛んでくるから、ミユも気を付けた方がいいからね！笑)
(……嘘ですよね…？)