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進撃の巨人~自由という名の翼~

第5章 初陣と出陣


「…恐怖心のない奴はいないだろうな。無論、俺も例外ではない…。まぁ、なさそうなのはハンジくらいだろうな。」
「…それは…そうかもしれないですね。」
リヴァイ兵長の言葉に少し気持ちが楽になった。

「新兵が壁外調査ですることは、上からの命令に従うことと、巨人に出会わず生きて帰ることだ。新兵が余計な気を使うんじゃねぇ。」
「…はい!」

「だがな……」

リヴァイ兵長の言葉は…
私の心の中に刻まれていった。

「…あの、リヴァイ兵長…。」
「…なんだ?」
「これは兵長からのアドバイスと受け取っていいんでしょうか?」
「…好きにしろ…。」

「はいっ!そうします!!」
私は嬉しい感情を抑えられず、声に出してしまった。

「…何がそんなに嬉しい…?」

リヴァイ兵長が怪訝そうな表情でこちらを見ている。

「…申し訳ありません!…私がずっと心の中にあった気持ちをリヴァイ兵長に聞いてもらえたのと、先輩方が皆恐怖心と向き合いながら壁外調査に臨んでいること…リヴァイ兵長からアドバイスをして頂いたことで…心が凄く落ち着きました。…ありがとうございます。」
「…そうか…。」

「「………。」」

お互い何も言葉を発しないまましばらく時間が流れた…
まるでその時間を楽しむかのように…。


…サァァァァーーーー
「…風が出てきたな。明日も早い…そろそろ戻るぞ。」
「はい!」



私達は石碑を後にし、調査兵団内部に戻った。















(おい、さっさと歩け…置いてくぞ。)
(はいっ!!…兵長と一緒に歩けるだけで嬉しいし、緊張する…。)
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