• テキストサイズ

進撃の巨人~自由という名の翼~

第4章 想いと思い



調査兵団内部は広く、探すにしても時間が掛かりそうだった。
(こんな広い敷地内でリヴァイ兵長をどうやって探そう…兵長が立ち寄りそうな場所なんて見当もつかないよ…。)

私は兵長が立ち寄りそうな場所を聞くため、人影を探した。

走って廊下の角を曲がると誰かにぶつかり、その衝撃でバランスを崩してしまった。

「…大丈夫か?」
その人物は私に手を差し伸べてくれた。
「すみません、ありがとうございます。」
お礼を言って立ち上がり、顔を上げると…
私が探していた人物が目の前にいた。
(リヴァイ兵長!!)

「…お前、あの時の…」
私が言葉を発する前にリヴァイ兵長が言葉を口にした。
「リヴァイ兵長!?…覚えててくれたんですか?」
驚きと嬉しさでつい本音が出てしまう。


しかし、私はハンジ分隊長から預かった書類のことを思い出し、リヴァイ兵長に事の経緯を説明した。

「ハンジが…?」
兵長の表情が一層険しくなる。
(さっきより眉間のシワの数が増えてる気がする…!!)


最終的に書類はリヴァイ兵長に無事に渡り、私は安堵した。
兵長は書類を受け取りその場を後にしようとしていた。

「あのっ!リヴァイ兵長!!」
「…何だ?まだ何か用か?」
私は去ろうとしているリヴァイ兵長を引き止めた。


聞きたいことがあって引き止めたが…
その次の言葉は出て来なかった…。



「……やっぱり何でもないです。すみません、失礼します!!」
それだけ言い残し、その場から逃げるように立ち去った。










(聞けるチャンスだったけど、いざリヴァイ兵長を目の前にすると中々言い出せないな…)
/ 46ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp