第3章 再会と再開
私がリヴァイ兵長と別れ戻った時には、調査兵団の話が始まろうとしていた。
「ミユ!遅いから間に合わないかと思ったよ。」
「ごめん…。でも、私やっと答え出たんだ。私は…調査兵団に入る!!」
「「「!!!」」」
三人は驚きを隠せずにいた。
しかし、3人は顔を見合わせ頷きあう。
「やっぱりそうだと思ったよ。」
「覚悟はしてたけど…ついに調査兵団か…」
「私達も決めたの。調査兵団に入ろうって…。」
「…えっ!?何で!?皆は憲兵団志望なんじゃ…。」
「自分達の仲間が一人で調査兵団に入ろうとしているのを、黙って行かせる訳にはいかないだろ?」
「そうそう。3年間一緒に過ごして来た仲間だしね!」
「皆…。」
私は溢れそうになる涙を必死に堪えた。
「私は調査兵団団長、エルヴィンスミス。
所属兵団を選択する本日、私が話すのは調査兵団への勧誘だ。
我々は4年かけて作った大舞台への航路で、調査兵団の6割以上が死んだ。今期の新兵にも1ヶ月後の壁外調査に参加してもらうが、死亡する確率は3割と言った所か。しかし、それを越えた者が生存率の高い優秀な兵士となっていくのだ。
この惨状を知った上で、自分の命を落としてもやると言う者はこの場にに残ってくれ…。
自分に聞いてみてくれ…。人類のために心臓を捧げることが出来るのかを!!以上だ。他の兵団を志願者は解散したまえ。」
他の同期達が次々と去って行く中、数人その場に留まった者達がいた。
「君達は…死ねと言われたら死ねるのか?」
「死にたくありません!!」
「そうか…皆良い表情だ。…では、今ここにいる者を調査兵団として迎い入れる。これが本物の敬礼だ!!心臓を捧げよ!!」
「はっ!!」
「よく恐怖に耐えてくれた。君達は勇敢な兵士だ。心より尊敬する。」
エルヴィン団長の話が終わり、私達は各々解散しようとしていた。
(…これで私も調査兵団の一員か。)
(1人じゃなくて俺ら4人だからな!)
(…ありがとう)