第3章 再会と再開
「…私が生きているのも、ここにいるのも…リヴァイ兵長が命を救ってくれたからです。あの日…両親が巨人に食殺されてから、誓いました。リヴァイ兵長のような存在になりたいと…。そして、人類を守れる力か欲しいと…。」
「……。」
辺りはほとんど暗闇に支配されていた。
静寂だけがこだまする。
「も、申し訳ありません!!!生意気なこと言ってしまって…!!わ、私そろそろ戻ります 。」
私はまた深々頭を下げ、その場を足早に去ろうとした。
「…待て。」
「!!?」
予想外の言葉に反射的に体を強ばらせてしまった。
「お前…名前は?」
リヴァイ兵長の突然の問いに驚いた。
「ミユ・アトカーシャです。」
「…そうか。所属する兵団は決まってるのか…?」
少しの沈黙が流れ、私は今の気持ちを伝えた。
「…正直迷っていました…。憲兵団に入るか調査兵団に入るか…。でも、リヴァイ兵長と話せて決めました。私は…やっぱり調査兵団に入ります!!そして、巨人のいない世界を…自由を実現します!!!…失礼します!!」
私はリヴァイ兵長に敬礼をし、その場を後にした。
…サァァァァァーーーーーー
「…………。」
リヴァイ兵長が口にした言葉は…
私に聞こえることはなかった。
(…リヴァイ兵長って思ったより小柄だったな…。)