第3章 再会と再開
「ここか…やっと着いた…。」
私は迷いながらも目的の場所にたどり着いた。辺りはもう日没し、薄暗くなっていた。
「訓練兵を卒業して、やっと同じ立場に立つことが出来る…今なら…。」
この3年間で決めていたことがあった。
訓練兵を卒業したら訪れようと思っていた場所…。
(…調査兵団の石碑)
石碑の近くまで行くと人の気配を感じた。
(…?誰かいるのかな?)
私は、その人物に気付かれないように様子を伺った。
(あれは…自由の翼のマント。調査兵団の人…)
その人物は、石碑をずっと眺めていた。
まるで石碑に話し掛けているように…。
(…邪魔しちゃ悪いし出直そうかな)
私はその人物に悟らないようにその場を後にしようとした。
ーパキッ!!
「「!!!」」
(ヤバッ!!枝踏んじゃったよ…。)
「…誰かそこにいるのか!?」
「も、申し訳ありません!!」
深々頭を下げ、相手の言葉を待つ。
「てめぇ…訓練兵か?何故訓練兵がここにいる…。」
「それは…、」
私は弁解しようと、頭を上げその人物を見上げた。
目と目が合う…
その瞬間…記憶が甦ってくる。
私はその瞳に会ったことがある…
ずっと…
ずっと…目指してきた人物…。
(…リヴァイ兵長)