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霞草物語【進撃の巨人】

第7章 エレン 翼



突然腕を掴まれる


男の子というだけあって力が強い



シャロン「なぁに?話したい事でもあるの?」

エレン「あの…俺はシャロンさんの事が好きです。愛してます……俺じゃあ駄目なんですか?」


エレンのまっすぐな目から顔が逸らせない

本気なんだ


シャロン「さっきも言ったけど…私h―」

エレン「俺は絶対に死にません!!」

シャロン「え…?」

エレン「俺…兵長に聞いたんです。幼馴染を壁外調査で失ったって……」

シャロン「そう…それ聞いたら余計わかるでしょ?」


私の唯一無二の幼馴染、恋人…アイク

彼が大好きだった。兵団でも冷やかされる程一緒にいた

それなのに死んだ

エレンと同じように死なないと言ったのに…


エレン「俺はアイクさんの分まで…貴方を守りたい」

シャロン「…君はアイクと似てるよ、すごく」

エレン「俺が…ですか?」

シャロン「うん…ありがと、元気出た」



そう言い残して地下室から出た


怖かった、あの人と同じように失うのが

怖かった、あの人と同じような目で見られるのが

怖かった……自分の気持ちに気づくのが






あっという間に壁外調査の日になり、平地をただひたすら走る



シャロン「兵長、作戦通り私は後衛に回ります」

リヴァイ「あぁ………すまない」

シャロン「なに謝ってるんですか?私は…心臓捧げてますから!!」


エレンを確実にアイツは仕留めに来る

それには後衛が命を張らなければ意味がない…



私は今回の調査で死ぬだろう


だからだろうか、彼の顔とエレンの顔がどうしても頭に過ってしまう
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