• テキストサイズ

おそ松さん〜寝物語は君の隣で〜

第8章 お茶をどうぞ、お嬢様〜執事松〜



昼間はどうなるかと思ったけど、いつもと同じ静かな夜が訪れた。

シルクのパジャマに着替えた私の元に、一冊の本を持ったおそ松がやってくる。

毛布に包まれ、堪えきれず欠伸をする私を見て、おそ松はふわりと微笑んだ。


「おつかれだねぇ。今日は大変だったもんな」


頭をポンポンと撫でられ、気分はまるで妹。小さい頃を思い出して甘え心が顔を出す。

私がねだるように頭をおそ松の手に擦り寄せると、今度は頭をわしゃわしゃされた。


「甘えちゃって!かーわいーい!」

「う、うるさい!早く読みなさいよ!」

「聞いて驚くなよ!今夜はこれなのだー」


くるりと向けられた絵本は…


「……あの、白雪姫なんて驚くわけがないんだけど…」


呆れ顔で答えるけど、おそ松は相変わらずニコニコしている。


「昨日泣かせちゃったし今日は怖い思いもさせたから、ど定番で攻めてみました〜」


どうやら、おそ松なりに気を使ってくれたみたい。



/ 175ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp