第1章 家庭教師〜チョロ松〜
そのままお預けで勉強かなと思ったけど、何だか凄いことになってしまった。
私はチョロ松先生の膝の上に座らされ、ノートとにらめっこしている。
「ん…わから、ないよ…」
「何で?分かるでしょ?日本とアメリカが最初に締結した不平等条約だよ?さっき僕説明したよね」
キャップを付けたボールペンの先が、ミニスカートの中に入り込みショーツの溝をなぞるように上下している。
「でも…集中出来ないぃ…!」
「ほら頑張って。全部解けたらご褒美あげるから」
「う…ん」
「いい子だね」
背中から抱きしめられ優しく耳たぶを噛まれる。吐息が耳にかかりその度に肌が粟立つ。
「……っ!」
「さぁ、この条約の名前は?」
震える手で必死にペンを握り締めながら答えを導くと、柔らかな舌が耳の穴を優しくなぞり、びくんと肩が震えた。
「やめ…て、お兄ちゃん…出来た…から」
「うん、合ってる。キミはこうすれば真面目に勉強するんだね。早く気付けばよかった」
お兄ちゃんは「それと」と付け加えると、右手はボールペンでショーツをなぞったまま、左手をカットソーの中へするりと入れる。
「今この時間は家庭教師なんだから、お兄ちゃんじゃなくて先生って呼びなさい」
ぎゅ、と先端を摘まれ、思わず声を漏らしてしまう。
「ひゃっ…ご、ごめんなさい…!」
「じゃあ最後の問題。安政の改革で大砲を鋳造する為に建設された建物名は?」
「……ええと、江戸太郎左衛門」
「今僕が訊いてるのは建物名」
胸の尖りを引っ掻かれ、お腹の奥にキュンと甘い刺激が広がる。
「お願い…!もう…やめて…ドキドキして頭が回らない!」
感じるのと同時に涙が溢れる。お兄ちゃんを見れば目を細めて微笑んでいた。
「かわいい…僕だけの主ちゃん。頑張って早く答えて?」
「じゃあヒント…ヒントください」
「えぇ?しょうがないなぁ」
ショーツをなぞっていたボールペンがクルクルと恥丘に文字を描き出す。堪らなくなって脚をモジモジさせると、お兄ちゃんは甘い声で「しっかり感じて」と囁いた。
「や…だぁっ!」
「こら、暴れちゃダメだよ」
くすぐったいのと気持ちいいのが混ざり合い、もうどうすればいいのか分からない。理性なんて無くなって、もっとお兄ちゃんが欲しくなる。