第7章 全力トド松ガールー〜トド松〜
私は自分でもよく分からないけど、鼻血をなんとしてでも出さないよう、キーゼルバッハ部位(鼻血が好発する鼻の内側)に全神経を集中させる。
「主ちゃんはホント可愛いよね…可愛すぎて虐めるの止まんなくなっちゃう」
「そんなことないっ」
ぶんぶん頭を横に振り、胸のドキドキから逃れようとする。けれどトッティはやめてくれない。
「ううん、その我慢してる顔すっごく可愛いよ。もっと困らせたくなっちゃうな」
「やめて、出ちゃう、もう出ちゃうよぉ…!」
激甘ボイスによる耳責めに興奮しすぎて、鼻腔が熱くなってきた。
涙目になった私に、トッティは悪戯な視線を注ぐ。
「もう出ちゃうの?ダメだよ。ウチまで我慢して。ボクに可愛がって欲しいんでしょ?ちゃんと我慢したらおヘソをクリクリしてあげるからね」
(おヘソクリクリ!!??)
はじめはくすぐったいだけだった。
けど、トッティはエッチの度におヘソに愛撫を沢山してくれた。
それはそれは丹念に。
そして気がつけば、私のおヘソは立派な性感帯になってしまっていた。
「ね?ボクの可愛いおヘソちゃん」
トッティの中指が制服の上から私のおヘソをクルクルと撫でた。
「や…んっ」
指で軽く撫でられただけなのに、感じてしまってお腹の奥がきゅうんってなった。思わず立ち止まりトッティを見つめれば、何故かトッティの顔が赤くなっている。
「もうっ!その可愛さ反則!」
ブスッとアヒル口を尖らせ、トッティは私の肩から手を離し、
「早く主ちゃんが鼻血出す前に家に着かないとね!」
困ったように笑いながら指を絡ませてきた。
どうやらSモードトッティは解除したみたい。
「行こっ、主ちゃん。兄さん達が帰ってくる前に」
コクリと頷き歩き出す。
ねぇトッティ。
どうしてそんなに素敵なの?
ギャップの使い分け完璧すぎる。
非の打ち所がないよぉぉおおお!!