第7章 全力トド松ガールー〜トド松〜
カフェに着き窓際の席へ案内されると、二人でアールグレイのアイスティーを注文。いつもお揃いで頼むお気に入りメニュー!
トッティはベージュのブレザーを脱ぎ、ピンクのネクタイを緩めて背もたれに背中を預ける。
「はぁー、あっつかったー」
(ひゃあぁぁあん!!カッコよすぎーーッ!!)
トッティの鎖骨が私にコンニチハしている…。汗ばんだシャツはほんのり透けててとってもセクシー♡汗の匂いと制汗剤の甘い香りが混ざって、まるでもぎたてぷるぷるフルーツトッティ!きっとトッティはフルーツの妖精さんなんだ。だって、こんなにいい匂いがする男子は日本全国どこを探してもトッティしかいないもん。
「そ、そうだね。明日から夏服だっけ?」
胸のトキメキを押し隠し、当たり障りのない返事をしながら私もブレザーを脱ぐと、トッティは私の胸元をジッと見てきた。
「どうしたの?」
「リボン曲がってるよ」
「あ…」
綺麗な指先がリボンに触れ、丁寧な手つきで整えてくれた。見つめ合えば、二人のほっぺはお揃いのさくらんぼ。
「あり…がとう」
「どういたしまして。てかさ、やめて」
「何が?」
「そんな可愛い顔しないで。ボク、ドキドキして待ちきれなくなっちゃう」
「ブッシュ!!」
容赦無く私の両鼻から鼻血が噴射した。
トッティは慌てて鼻にティッシュを当ててくれる。
「こらっ!鼻血は1日3回までって決めたでしょ!これで6回目!生理きたら貧血で干からびちゃうよ!」
「だって、トッティがカッコいいこと言うから…」
「もー、主ちゃんのお鼻さんは正直者なんだから」
席に着いて早々粗相をしちゃったのに、トッティは優しく介抱しながら頭を撫でてくれた。
末っ子とは思えない包容力に、私のハートはメロメロウェッティだ。