第6章 さよなら14番〜カラ松〜
「松野看守…」
やっと呼ぶことを許された愛しい名をそっと口にすると、松野看守は目を細めて私の頬を撫でた。
「さっき言ったことを覚えているか?今日から君の全てはオレのものだ。誰にも渡さない……この唇も」
指で私の唇をなぞり、わずかな隙間を縫うように、松野看守の舌が私の中へ踏み入ってくる。
「ん、あ…ふぅ…」
激しくて濃厚なキス。
身体の力が抜けて膝をつきそうになると、逞しい腕が腰を支えてくれた。
カチャカチャとベルトを外す音が聞こえ、松野看守の熱い欲が濡れそぼった蜜口にあてがわれる。
「えっ、ま、待ってくださいっ!」
「オレに命令するな」
心の準備が出来てないのに、蜜口は彼を受け入れようと愛液が太腿を伝うほど溢れてしまっていた。
「さぁ、聞かせてくれ。生意気なその口からどんな鳴き声がするのか…」
「あ…んっ」
松野看守が体重を掛けると、膣壁を無理やり広げられ圧迫感で胸が苦しくなる。
「かんしゅ…くるし…いっ」
「っ…少し、キツいな…怖がらなくていい、力を抜いて…」
命令通り、緊張で強張っていた身体を深呼吸して脱力させる。
すると、松野看守は押し広げるように私の中を一気に貫き、深く息を吐いた。
「分かるか?全部入ったぞ」
私が頷いたのを確認し、ほぐすように腰を揺らし始める。
「あ…あぁ…は…っ」
松野看守が腰を打ち付ける度に、ぐちゅぐちゅと結合部から音が立つ。
「看守…っすご、い…っ」
幸福感が脳を満たす。
一つになれた喜びに涙が溢れる。
振り向けば、快感に顔を歪ませる松野看守と視線がぶつかった。
私の身体で気持ちよくなってくれてる——それがたまらなく嬉しくて、胸の奥から熱情が込み上げる。