第5章 眠れぬ夜に〜一松〜
声を堪えようと、一松のシャツにしがみつく。
「せっかく人が寝かしつけてやってんのに、我が儘言うし生意気だし………寝る気あんの?」
「あ…る、から、指…やめ、て」
「聞こえなーい…」
部屋着の中に手が浸入し、膨らみの先をつままれ、ドクンと鼓動が高鳴った。
「ん……」
「ちょっとふざけて触っただけなのに、こんなに硬くしてさ」
そっちの方向に持っていかないよう、必死に理性を保とうとする私を見て、一松は愉しそうに喉の奥で笑う。
「ホントはもっと、気持ちよくなりたいんでしょ?」
妖しく囁かれ、頭の中が真っ白になりそうになりながらも、かぶりを振る。
「へぇ?そーですか。じゃあ…調べるから」
「や…待って…っ」
素早くショーツの中に手が滑る。
「……うそつき」
「ん…ぅっ」
バレてしまった…。
一松の指に、声に、私の身体は熱く火照り、既にそこはぐっしょりと濡れていた。