第4章 松奥〜F6十四松〜
唇が離れ、妖しく光る碧眼がわたしを捕らえる。
「どう?身体は?」
「なんだか…熱い、です」
「その目つき、すごく色っぽい…綺麗だよ」
十四松様は吐息を零し、汗ばむわたしの首筋に指を滑らせた。
「あ、ん…」
ズキンと身体が疼く。
だけどそれはとても甘美で切なくて…。
「十四松…様、もっと…」
気づけばわたしは十四松様にせがんでいた。
「もっと?もっとなぁに?」
「もっと、主を……可愛がってくださいませ」
「ははっ、オーケー」
ちゅ、と柔らかな口づけが胸の先端に落とされ、尖りを啄ばむ。
「はぁぁあ…」
優しく吸われ、声が溢れる。
「すごい効き目だね。こんなに濡れてる」
胸に吸い付きながら、指がわたしの秘部をなぞる。
溢れ出た雫は内股を濡らしていた。
「主、おいしそう」
キスの雨が胸から脇腹、脇腹から下腹に降り注ぎ、そして——
「あぁっ!」
恥丘に到達し、突起を舌でつつかれれば、わたしはそれだけでまた達してしまった。
「こんなにぷっくり膨れている。ぼくが欲しくてたまらないんだね」
濡れた蕾を舌で転がされ、立て続けにわたしは絶頂に襲われる。
蕾から唇が離れると、十四松様は太腿の奥に顔をうずめ、深く息を吸った。
「主の匂いがする。ぼくを夢中にさせる、甘い匂いが…」
「あぁ…もっと…変になりそうです…」
「何して欲しい?」
「もっと……舐めてください」
普段ならこんな無礼なこと言えないのに…。
身体の渇きが収まらず、十四松様に何度もねだってしまう。