第2章 脳内遊戯〜一松〜
じゅぽじゅぽと卑猥な水音が耳にまとわりつく。
根元から先っぽまで繰り返されるストローク。
粘膜による柔らかく粘着質な愛撫は快感が強すぎて…。
このままじゃ、もう——。
「主…挿れたい。出ちゃうよ…」
ちゅ、と音を立ててチンコから唇が離れた。
「挿れたい?挿れさせてください主様でしょ?」
「え!?お、おれが言うの!?」
「言ってくれないとダメ」
玉をはむはむしながら言うな…。エロすぎるから。いや妄想だけどね。
「早く言って?」
高圧的なおれのメイド。不機嫌そうな声色とか興奮材料でしかない。反り勃つおれのは更に角度を上げる。
「い、挿れさせてください…主様」
「そんなに欲しいの?」
「欲しい…です」
「じゃあ足」
「あああし!?」
声が上ずった挙句どもりまくると、また耳元にチリンと鈴の音。
「わたしの足を舐めてくれたらいーよ」
最後の「よ」と共に吐息をふうと耳にかけられ、背中がゾクリと粟立つ。
「で、でも、見えない…」
「もう、ワガママなんだから!」
「ごめん…なさい」
あぁ怒った声もクソ可愛い。謝りたい。毎日怒らせて謝りたい。いや妄想だけども…ってこれ言うの何回目だよ。