第11章 リクエスト作品 ハニーに首ったけ〜カラ松〜
「トッティよ、オレ達は用があると言ってるだろう?」
「これでバイバイとか寂しいからちょっとだけ付き合って。おねがーい♪」
手を合わせ、満面の笑みを浮かべるトド松。何かを企んでいる時のトド松は決まって笑顔だ。
「てなわけで、解散するのは負けた2人が罰ゲームしてからね」
案の定、オレの予感は当たっていた。
「おい!?そんなの聞いてないぞ!」
「だって今決めたんだもん。なにがいーかなー…」
トド松はケアの行き届いたぷるんとした唇に人差し指を添えて、首を傾げながら「そうだ」と目をキラッキラさせて提案してきた。
「主ちゃんにおでんをフーフーアーンしてもらおっかな」
なん…だと!?
「それが罰ゲーム?あんまり罰を感じないけど」
キョトンとする主。
「じゃあもうちょい罰ゲームっぽくしようか。うーーーーん…」
ノンノンノン!大いに罰ゲームだ!
主、こいつは主ではなくオレのメンタルをぶちのめそうとしてるんだ。
ハニーの全てはオレのもの。吐息すらオレの所有物なんだ。
それなのに、おでんフーフーアーンだと?オレですら未経験だというのに!許されるはずがない!
「じゃあ、カラ松兄さんが寝てる頭上で煮えたぎるおでんをフーフーアーンにしよっか」
「鬼畜だね!」
って、人が考え事してる間になんか罰が重くなってるけど!?
オレのカッコいい顔が百歩譲って火傷だらけになったって構わない。だがハニーのフーフーアーンはダメだッ!ダメったらダメ!!絶対やだやだやだやーーだーーー!!